妊活とは?不妊の定義と不妊の主な原因

妊活とは?

最近、妊活という言葉をテレビやネットなどで見かけることが多くなりました。初めて「妊活」という言葉が出たのが、2009年のことになります。それから、妊活と言う言葉はちらほらと見かけるようになり今では誰もが認識している言葉となりました。

妊活とは、そもそもどんなことを指すのでしょうか?

妊娠を希望するにあたり、自身の身体の状態を確認したり、妊娠の知識を身に付けたり、妊娠することを目標とした行動を起こしていくことになります。昔は結婚して、ごく普通に夫婦生活を営んでいれば自然と子供を授かるということも出来ていましたが、現在では食生活の変化、環境の変化、現代人の置かれている状況は妊娠をするというごく当たり前のことが難しくなってしまっているようです。

 

不妊の定義

世界保健機構は
「避妊をしていないのに12ヶ月以上にわたって妊娠に至れない状態」を不妊と定義している。

日本産科婦人科学会

「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく性生活を行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という。その一定期間については1年から3年までの諸説があるが、2年というのが一般的である。一度も妊娠しない原発性不妊と、過去に妊娠、分娩(ぶんべん)した経験のある婦人がその後妊娠しない状態となった続発性不妊とがある。また、不妊の原因によって男性不妊と女性不妊と分ける場合もある」

という定義でしたが、2015年8月に日本も不妊の定義を諸外国に合わせて2年から1年へと変更しました。

不妊の原因となるものは男性にも女性にもあります。
原因が女性のみに当たる場合は41%、男性のみが24%、
男女ともに原因がある場合は24%、原因不明が11%と報告されています。

主な不妊の原因は?
女性サイド

 
1.排卵障害
昨今のダイエットブームでの影響による無茶なダイエットやストレス、喫煙、生活習慣による運動不足や冷え、低体温などによって血流が悪くなり、卵巣へ十分に血液が届いていないために卵巣の働きが悪くなっているという説があります。
このようなことが原因となり、無月経や無排卵月経という状態となり自然のままでは月経がない、排卵がないということが見受けられます。

もうひとつ原因として言われているのが高プロラクチン血症というものがあります。
病名の通りプロラクチンというホルモンの値が高くなっていることにより起こる症状です。
このプロラクチンという成分は出産後の女性の子宮収縮を促したり、乳腺を発達させることにより母乳が出るよう促したりします。
ですから、なくてはならないホルモンではあるのですが、妊娠を希望している女性にとっては高い値で分泌されていると厄介なものとなります。

多嚢胞性卵巣症による排卵障害もあります。卵胞が卵巣の中にたくさん出来てしまう症状となります。
多嚢胞性卵巣症の原因としては諸説があり、はっきりとした原因は特定されていないのが現状となっていますが、現在のところ糖代謝異常、内分泌異常があるのではないかとと考えられています。

2.糖代謝異常
インシュリンと関連しているのではないか?と考えられています。多嚢胞性卵巣によってこのメカニズムに変化があり、インシュリンが増加することによって、男性ホルモンが増加することにより月経不順が起こるのではないか?と考えられています。

3.内分泌異常
脳下垂体からの黄体ホルモンと卵胞刺激ホルモンが分泌されて卵胞の発育に役立っています。しかし黄体ホルモンが増えることによって卵胞刺激ホルモンとのバランスが崩れてしまい、卵胞がうまく育つことが出来ません。

4.卵管障害

・卵管閉塞、卵管癒着
卵管は2本あり、子宮から左右の卵巣につながっています。最悪、どちらかが1本でも開通していれば自然な妊娠を望むことができますが、両方とも閉塞してしまっていると自然な妊娠は極めて困難な状況となります。

これは性感染症などで起こることが多いです。
カテーテルから水や造影剤を通すことで、どれくらい詰まっているのかを調べることが出来ます。この検査は詰まっていると痛みを伴うことが多いですが、検査で水を通すことで詰まりが取れてしまうこともあります。

・クラミジアによるもの
クラミジア感染により、卵管のせん毛細胞が傷付けられてしまうと受精卵が子宮まで送り届ける機能が低下してしまいます。

5.子宮着床障害

・子宮筋腫によるもの
筋腫の出来ている場所や大きさによって問題のないケースもありますが、子宮の内側にせり出している状態のものや、子宮の外側に出来ていて卵管を押してしまっている状態のものは影響があるとされています。

・子宮奇形によるもの
子宮の形がハート型のように変形していたりする場合は、受精卵が着床しにくくなってしまいます。

・黄体機能不全によるもの
排卵後に黄体ホルモンが分泌されて、子宮内膜が肥厚し受精卵を着床しやすくしますが、このホルモンが十分に分泌されていないと、子宮内膜の厚みが足りずに着床出来ない可能性が高くなります。

男性サイド

 
男性不妊の約90%が造精機能障害となります。

1.無精子症
精液の中に、精子がいない状態を言います。ただ、精巣や精巣上体に精子が存在していれば、顕微授精も可能な状態。

2.閉塞性無精子症
原因としては生まれつき精管がない、あるいは性病感染、鼠径ヘルニアの後遺症などによって精管はふさがれてしまいます。

3.非閉塞性無精子症
大人になってからのおたふくかぜによる高熱によって精子が作られなくなったり、精子の量が極端に少ない状態を言います。

4.乏精子症
精液の中に精子は存在しているけれど、数が少ない状態。原因がわかっていないケースも多いが、精索静脈瘤や停留精巣、ホルモン分泌異常などが言われています。

5.精子無力症
精液の中に精子は十分いるけれど運動率がよろしくない状態。健常な精子の運動率は60~80%なのに比べて、精子無力症の精子運動率は40%以下、全身運動率32%以下となります。

原因不明のものも半数近くあり、環境ホルモンや有害物質、ライフスタイルなどの影響が考えられています。