子宮腺筋症の原因と治療・無排卵月経の原因と治療

子宮腺筋症

 

不妊の原因となり得る子宮内膜症の他に子宮腺筋症というものがあります。子宮内膜のような組織が子宮の筋層内にできる病気です。以前は子宮内膜症と一緒にされてきましたが、原因や治療方法が違うために違うものとして扱われるようになりました。30後半~50代に多い疾患となっています。子宮内膜がなんらかの原因で子宮の筋肉に入り込んでいくために起こるといわれていますが、原因はまだ不明です。入り込んでいく深さが子宮の筋肉の厚みの80%を超えて入り込むと生理痛がひどくなります。強い月経痛、不正出血、月経量の増加が特徴となっています。子宮腺筋症が進行すると子宮が腫れて大きくなり月経量が増します。また、性交痛も見られるようになります。もし 妊娠した場合には、子宮の筋肉が伸びづらかったりしますので流産や早産の危険性が高まるとされています。子宮内膜症と診断されている人のうち、10~20%の人が子宮腺筋症であるとも言われています。子宮内膜症と症状がよく似ていますので、子宮腺筋症はMRIで診断がつきます。

治療

 

①ホルモン療法
エストロゲン・プロゲステロンの含まれた低用量ピルを使います。

②子宮腺筋症核手術
妊娠予定のある人、子宮全摘をしたくない人には子宮腺筋症核手術という病変だけを取り除く手術になります。ホルモン療法では効果が見られなかった場合に行われます。

③子宮全摘手術
子宮腺筋症を完治させるためには、一番有効な治療法となります。日本産科婦人科学会・産婦人科外来診療ガイドラインでも子宮全摘術が根治療法であると記されております。もう出産を望まない人には再発リスクもないので提案されることが多くなります。

 

無排卵月経

こちらも不妊の原因のひとつとなっています。毎月の月経はあるけれど、なかなか妊娠しないという場合、無排卵で月経の可能性があります。

原因

 

排卵に必要なホルモンが分泌されていないために卵子が排出されていない状態が
起こります。ホルモンの分泌が正常に行われない原因には生活習慣が関係していると言われています。

・不規則な生活
・限度を超えているダイエット
・過度のストレス状態
・運動不足

などが影響していると考えられています。そのほか、高プロラクチン血症、甲状腺機能低下症、多囊性卵巣症なども無排卵を引き起こす要因となっています。

 

治療

 

①漢方薬
ストレスを和らげたり、血流を改善したりします。ホルモンや生殖、発育などを
に関係していると言われる腎の機能を改善することを目的としています。

②ピル
低用量のピルで月経のリズムを整えます。排卵を促すホルモンが入っていますので、きちんと排卵されることが期待できます。

③排卵誘発剤
漢方薬、ピルによる治療で効果が見られないなどの場合、排卵誘発剤による治療になります。