なぜ妊娠しないのか?(女性編)

なぜ妊娠しないのか?

 

妊娠とは精子と卵子が受精をして受精卵となり、その受精卵が子宮内膜に着床することを言います。すごく簡単に書いていますが、そこに至るまでに様々な要因が重なって妊娠に至ります。

・女性から排卵があること

・精子が女性の体内を移動できる能力を持っていること

・卵子と精子が出会えること

・子宮内膜が妊娠出来るだけ肥厚していること

などがあげられます。これらのことに問題がなければ6ヶ月以内に約70%、1年以内に90%ほどが妊娠すると言われています。
見ればたったこれだけの条件さえ整えば妊娠するんだという感じもしますが、実はたったこれだけを満たすのも大変だったりするのです。

ですから、避妊をせずに定期的に性行為を持つパートナーがいて、1年以内に妊娠をしないということは、「もしかして不妊なの?」と疑ってみる指標になるということになります。

 

妊娠しない理由(女性編)

 

1.多嚢胞性卵巣症候群

卵細胞は卵胞と呼ばれる袋に包まれています。成熟するとこの袋が大きくなり破裂して排卵を起こします。多嚢胞性卵巣症候群では、卵胞が卵巣の中に出来ているのですが成長して破裂をしないために、たくさんの卵胞が卵巣の壁に張り付いて肥厚してしまいます。これが不妊の大きな要因のひとつとなっています。

2.高プロラクチン血症

脳下垂体に腫瘍があるとホルモンバランスが乱れて発症することがあります。他にも抗うつ剤・降圧剤・ピル・胃潰瘍の薬を長期間服用していると、ホルモンバランスが乱れても高プロラクチン血症になる場合があります。
あとはストレスによるものです。ストレスが多いと自律神経のバランスが悪くなるとホルモンも乱れてしまいますのでプロラクチンの分泌にも影響をします。

3.卵巣機能不全

卵巣の機能は、卵子を育てて排卵させること、エストロゲンとプロゲステロンを分泌し、女性の機能を維持していくことになります。卵巣機能不全とは、この状態が機能しなくなっている状態を指します。
卵巣機能が低下してしまう原因には、次のようなものがあげられます。

・視床下部・下垂体の機能異常
・先天性の染色体異常
・抗がん剤などの化学療法
・甲状腺などの自己免疫疾患

多くの場合は視床下部や下垂体の機能異常が原因となっています。
視床下部や下垂体はストレスの影響を受けやすい部分と言われています。
これは生活習慣が大きく関係しており、食生活・睡眠不足・運動不足・過度のダイエットなどがストレスとなりホルモンのバランスが乱れてしまいます。

4.卵子や精子、受精卵が卵管を通過できない

・卵管閉塞、狭窄

卵管が詰まってしまうことを卵管閉塞と言います。卵管が塞がれてしまうので卵子や精子が通過することが出来ず、受精することが不可能となります。
また、卵管狭窄はなんらかの理由で卵管が狭くなってしまうことを言います。
卵管狭窄は精子が通り抜けられる場合もありますが、受精卵が通り抜けられることが出来ない場合が多いです。せっかく受精卵となっても子宮へ行くことが出来ません。

・卵管癒着

子宮内膜症による癒着、クラミジア感染による卵管炎・腹膜炎、開腹手術によるものなどが原因として挙げられています。クラミジア感染は最近増加傾向にあって、感染してしまうと卵管などに炎症が起こり卵管が狭くなったり癒着を起こす原因となっています。また、開腹手術の経験がある人の70~80%の人に卵管周囲に癒着があると言われています。

5.受精卵が子宮内膜に着床できない

・子宮筋腫

子宮筋腫の芽を女性なら生まれながらにして持っているのですが、女性ホルモンの影響を受けて大きくなっていくと考えられています。女性ホルモンの分泌が活発になる20~40代で子宮筋腫が成長し症状として表れてくることが多くなります。また、反対に閉経した女性はホルモンの分泌も不活発になりますので子宮筋腫が小さくなっていくことが知られています。

・子宮奇形

胎児が成長していく中で、ミュラー管と呼ばれる臓器が左右から合わさって子宮が作られます。その過程でミュラー管が発達しない、片側だけ発達するなどによって子宮奇形が引き起こされると言われています。子宮奇形の割合は5%前後の女性に見られ、不妊症で悩む女性の約20%に見られる症状となっています。

 

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