なぜ妊娠しないのか?(男性編)

なぜ妊娠しないのか?

 

妊娠とは精子と卵子が受精をして受精卵となり、その受精卵が子宮内膜に着床することを言います。すごく簡単に書いていますが、そこに至るまでに様々な要因が重なって妊娠に至ります。

・女性から排卵があること

・精子が女性の体内を移動できる能力を持っていること

・卵子と精子が出会えること

・子宮内膜が妊娠出来るだけ肥厚していること

などがあげられます。これらのことに問題がなければ6ヶ月以内に約70%、1年以内に90%ほどが妊娠すると言われています。
見ればたったこれだけの条件さえ整えば妊娠するんだという感じもしますが、実はたったこれだけを満たすのも大変だったりするのです。

ですから、避妊をせずに定期的に性行為を持つパートナーがいて、1年以内に妊娠をしないということは、「もしかして不妊かもしれない」と疑ってみる指標になるということになります。

妊娠しない理由(男性編)

 

男性不妊の原因と言われる造精機能障害には以下のようなものが挙げられます。

1.乏精子症

精液中の精子が少ないことを言います。
通常、1ミリリットルの精液の中に1500万個以上の精子が存在していますが、それよりも少ない状態のことを乏精子症、精子減少症と診断されます。
軽度~重度に分けられています。精子の数が500万個以下の場合は体外受精や顕微授精となることが一般的です。停留精巣、精索静脈瘤、おたふくかぜなどが原因として挙げられるのですが原因不明のケースも多く見受けられます。
ヘビースモーカーの男性に多いもの特徴となっています。

軽度  1500万個以下
中度  1000万個以下
重度   500万個以下   となっています。

2.精子無力症

精子無力症とは、精子の運動率が一般的な値よりも低い状態であることを言います。健康な男性では精子運動率が60~80%ですが、精子無力症と言われる男性は精子運動率が40%以下となっています。
ちなみに精子は射精されたのちに、子宮や卵管を進み卵子と出会うわけですが、このときに前へ進む力が弱いとたどり着くことが難しくなってしまいます。
男性側の不妊の原因として精子無力症は80%を占めているとも言われています。

3.無精子症

無精子症は閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症に分類されています。

・閉塞性無精子症・・・精子は作られていますが、精管がふさがっているために精子が通って行かない状態。つまり射精をしてもその中に精子は含まれていません。

・非閉塞性無精子症・・・原因不明とされることが多いです。先天的な問題である場合もあります。精巣内で精子が確認できれば可能性も残されています。

4.精管に問題があり、精子が外に出られない

精巣や精管に炎症が起きたり、ケガなどが原因となることもありますが
生まれつき精管がないという精管欠損症という先天的な原因がある場合もあります。男性不妊の1~2%は先天的な精管の欠損があると言われています。
炎症などで精管がふさがっている場合には炎症の治療をすることで改善されることもありますが、炎症が治まっても精子が送り出されない場合には手術による治療も考えます。

5.性交の時に十分な勃起や射精が出来ない

・勃起障害・・・勃起力と持続力に問題がある状態です。心理的なものの他に血管性、神経性、内分泌性があります。血管や神経に影響しているもので主な原因となっているのが動脈硬化によるものです。
また、生活習慣病が原因となるケースもあります。高血圧や糖尿病、脂質異常などにより勃起障害を起こすこともありますの普段の生活を見直す必要があります。深酒やヘビースモーカーも勃起障害を引き起こすと考えられています。

・腟内射精障害・・・自慰行為では射精出来るのに、膣内では射精できないことを言います。ひとりじゃないと射精出来ない、強い刺激じゃないと出来ない、包茎手術後などに見受けられます。

・早漏・・・コントロールが出来ない状態です。重度になると挿入前に射精してしまうケースがあります。

排卵のタイミングに合わせて性行為をしなければ、妊娠するのは難しくなります。精子の寿命は2~3日あると言われています。
それに比べて卵子の寿命は約24時間です。しかも受精可能な時間は6~8時間とも言われています。
そうなると排卵日を狙って性行為を持つよりも排卵予定日より1~2日前のタイミングで性行為を持つというのが望ましいようです。