高齢出産とダウン症との関係、ダウン症に伴う疾患

高齢出産とダウン症との関係

 

高齢出産とは、日本産科婦人科学会によると35歳以上の初産婦と定義されています。1993年までは30歳以上の初産婦を呼んでいたのですが、30歳以上の初産婦が増えたことと諸外国に合わせるということになりました。

高齢出産では染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率があがります。たとえばダウン症の赤ちゃんが生まれる割合は、25歳の出産では1351に1人の割合ですが、30歳以上909人に1人、40歳以上では112人に1人という発表があります。年齢を重ねるにつれてダウン症の赤ちゃんが生まれる割合が上がるのです。ダウン症は染色体異常が起こることにより発症することが知られています。様々な要因はあるのですが、卵子や精子の老化というのもよく知られている原因となっています。

卵子は原子卵胞という細胞の中にあります。生まれた時からすでに作られており、年齢を重ねるにつれて減少をしていきます。その細胞は年齢を重ねるにつれて老化をしていきます。生活習慣や食事習慣、環境やストレスなどが卵子を老化させていきます。卵子が老化をしてくるときれいな丸型ではなくなっていきます。楕円であったりと変形した卵子が増えて行きます。そうなると受精しにくい、着床しにくいといった状態になり妊娠の確率も下がっていきます。

 

ダウン症

 

人間には染色体があります。2本で1対となります。人間には染色体が22対の常染色体、1対の性染色体、合計で46本の染色体を持っていることになります。ダウン症の原因としましては、分裂時の異常や受精時の偶然に起きてしまった染色体異常によるものになります。ダウン症の症状は個人差もありますが、運動面、知的面での成長がゆっくりとしています。
ダウン症は大きく分けて3つの型に分かれています。

1. 標準型21トリソミー

21番目の染色体が1本多い状態となっています。ダウン症の95%がこの型となっています。受精時に偶然起こるものです。遺伝は関係ありません。

2.モザイク型

21番目の染色体が、通常の2本の細胞と3本の細胞が合わさって構成されています。この型はダウン症の約3%に見られる型となっています。両親の染色体に関係ありません。

3. 転座型

21番目の染色体のうちの1本が13番、14番、15番、21番、22番にくっついてしまうことでおこります。親のどちらかに転座染色体保因がある場合に起こります。こちらは全体の2%に見られる型となっています。こちらが唯一遺伝が関係しています。

 

ダウン症に伴いやすい疾患

 

1.心臓疾患
ダウン症児の40~50%の赤ちゃんが心臓に疾患をもって生まれてきます。現在では医療も進んでいるので、早期発見・早期治療により完治するケースも多くなっています。

2.消化器疾患
こちらはダウン症児の3~8%の赤ちゃんが持っていると言われています。肛門が閉じてしまっている鎖肛や十二指腸が閉じている十二指腸閉塞などがあります。こちらも早期発見・早期治療で治るケースが増えています。

3.目の疾患
ダウン症児の60%ほどの赤ちゃんに見受けられます。斜視や近視、遠視、眼振などがあります。早期治療やめがねで対処することが可能となっています。

4.てんかん
ダウン症児の5~10%ほどが生まれつきてんかんを持っているといわれています。てんかんとは脳の神経が過剰に反応することで起こります。脳波検査を受けることで診断がはっきりとします。てんかん発作を抑える薬もありますので、きちんと服薬することで症状を抑えることは出来ます。

ここまでダウン症児のマイナスイメージのことを書いてきましたが、もちろんプラスイメージのこともあります。
人付き合いが上手で陽気、感情が豊かであるひとが多いです。頑固でこだわりが強いという面もありますが、これは健常者でも同じことが言えると思います。たしかにいつもと違うこと、突発的なことに対する対応力は苦手な場合もあるでしょうが、成長するにつれて対応力もついてきますので生活していく上で問題のない状態になることが期待できます。